
守りのコミュニケーションから、攻めのコミュニケーションへ

KRAF賞の受賞おめでとうございます。まずは、これまでのキャリアから教えていただけますか?
三森:地元宮崎で大学を卒業後、新卒でIT系のアウトソーシング事業を行う企業に入社しました。就活の段階からビジネスや業界について幅広い知識を身に付けたいと考えていたのですが、IT系なら多方面の企業とも取引があり、自身のキャリアを広げることができると考えたのが理由です。
入社後はコールセンター事業部に配属され、オペレーターとして働いたのちリーダーとして社員のマネジメントを担当しました。その後SV(supervisor:スーパーバイザー)を任されてからは、KPI達成に向けた施策の実施や、取引先とのコミュニケーション、社員の労務管理などを務めました。
クラフでは現在どのような仕事を担当していますか?
三森:組織管理を担当しています。具体的には、社員の勤怠管理や評価面談シートの作成、質問の対応などを行っています。特に社員との積極的なコミュニケーションは意識していて、クラフの気風をより良く変えていきたいと思っています。
クラフに入社して感じたのは、雑談の少なさです。クラフでは業務が標準化されており、社員も集中力や真面目さといった特性を持った人が集まっています。高い生産性や質の高さを維持できるのが強みですが、一方で何気ない会話やコミュニケーションの少なさも感じました。
コミュニケーションの少なさは、ボタンのかけ違いを生むこともあります。不満やトラブルを解消する第一歩として、日頃から声かけやあいさつを徹底して、会社の空気をポジティブに保つよう意識しています。
クラフでは在宅勤務の社員も多いので、日々活用されているチャットでのコミュニケーションにおいても、近くにいるような安心感や空気感が伝わるよう気を配っています。
今回2024年のKRAF賞を受賞しましたが、ご自身ではどのように受け止めていますか?
三森:受賞時に社員の方々からコメントをいただいたのですが、それを読んでいると「会社の空気が変わった」「相談や雑談が増えた」といった声をいただきました。自分が意識して取り組んできたことが、周りにも伝わっていることが率直にうれしかったです。
独自の取り組みとして毎日違った社員とランチ会を開催し、部署関係なく自分からコミュニケーションを図っていると伺いました。
三森:誰かの声が聞こえる空間は、居心地の良さや安心を感じられると思っています。会社の中でも案件ごとのチームから同じ趣味を持つ社員まで様々なコミュニティがありますが、「気軽に話しかけていいんだ」と思える空気を作っていきたいです。せっかく出社して一緒に働くなら、執務室でも休憩室でもコミュニケーションを深められたらと。
前職での経験から、組織の生産性を高めるには現場から意見が上がってくる空気づくりが大切だと学びました。現場からの意見が上がり、会社が成長していく実感が湧くことで社員にも当事者意識が生まれポジティブな循環が生まれる。
クラフでもそうした空気が育まれたら、企業としてより成長していけると考えています。
クラフではこの1年「Raise The Bar(水準をあげよう)」をスローガンに歩みを進めてきました。三森さんにとっての「Raise The Bar」とは?
三森:前職から現在のクラフまで、これまでのキャリアでは管理業務など保守的な仕事を担当してきました。どちらかといえば「守る」「寄り添う」といったスタンスで、守りのコミュニケーションが多かったと感じています。
一方で、側にいて寄り添うだけでなく「相手に任せる」「発破をかける」攻めのコミュニケーションは、自分に足りない部分だと感じています。能力が高い社員に、自分の足で立ってどんどん成長してもらうには、現場志向から経営志向のコミュニケーションを身に付けなければと。
守りのコミュニケーションから、攻めのコミュニケーションへの変化が、私にとっての「Raise The Bar(水準をあげよう)」に繋がると思っています。
前職やこれまでの経験から、コミュニケーションの大切さを意識したという三森さん。
KRAF賞の社員コメントからも、声かけやアクションが、社内の空気を変え、新しい変化を生み出すきっかけになったことが分かります。インタビュー中、言葉ひとつの選び方まで意識する姿勢からも、多くの社員から感謝が寄せられた理由が伺えました。
※ 取材時点(2025年03月27日)の情報で作成しています
日頃の感謝を伝え合うKRAFの社員アンケートで上位に輝いた人に贈られるKRAF賞を受賞した三森さん。
今回のインタビューでは、現在の仕事内容やこれまでの取り組みについて振り返っていただきました。