仕事内容
作業が標準化されている診断業務ですが、診断案件によっては個別の判断や部署をまたいだ問い合わせが必要な場面が発生します。ディレクターは、こうしたマニュアルでは対応できない状況で迅速に判断を下し、組織内での潤滑油として業務がスムーズに流れるよう調整を行います。
また、エンジニアの成長や生産性向上を後押しするのもディレクターの役割で、メンバーとのコミュニケーションや教育ミーティングを通じて能力開発にも取り組みます。
大切にしていること 生産ラインを止めない
ディレクターは、診断全工程の深い理解はもちろん、お客様の診断対象物自体への理解、お客様からの診断にあたっての期待に加え、診断案件遂行の最中に様々あがってくる社内外からのQ&Aの橋渡しから解消、スケジュール遵守に沿ったリソースの調整判断まで、全体が円滑に進行することに責務を持ちます。
ディレクターは何らか進行に影響を及ぼしそうな阻害要因をいち早く発見し、お客様や社内メンバー・部署間を調整。絶えず気を配りながら、判断を下していきます。
お客様からのリクエストや社内メンバーの相談から課題の本質を引き出すための技術知識や、質問力、要約力や言語化能力もディレクターに求められる資質です。
使用しているツール
業務ではセキュリティ診断ツールの「Burp」や、テスト管理ツールの「CAT」といったツールを使用します。
Burpでは、サイトとサーバーの間でどのようなリクエストが飛んでいるのか、詳細を監視。お客様の要望に応じて必要な情報を選定し、システムに記録します。記録された情報をもとに設計されたテストケースは、CATに登録されます。登録された情報を見ながら、テスターがテスト作業を実施します。
得られるキャリア
組織を俯瞰して業務に取り組むディレクターは、様々な産業のお客様や関係各所のビジネスプロセス、セキュリティ診断において必要なビジネスロジックなど、幅広い技術知識や業界経験が得られます。
インテグレーションに携わるプロジェクトマネージャーや、営業組織と協働するプリセールスエンジニア、内部業務の仕組み化を担う標準化エンジニアをはじめ、部署をまたいだ幅広いキャリアパスが広がります。
情報セキュリティビジネスを絶えず俯瞰し、プロジェクト単位から組織や集団全体を動かす経験やスキルはニーズが高く、自身のキャリアを幅広く開拓できる経験が身に付きます。