会社のレベルを上げるために、自分のレベルを上げていく
これまでの経歴と現在の業務内容から聞かせてください。
甲斐:前職に新卒として入社後プログラマーとして5年働いたのちに、3年前にクラフに転職しました。
クラフではスマホアプリのセキュリティ診断業務からスタートし、Web脆弱性診断やプラットフォーム診断など違ったセキュリティ診断も習得して、現在は必要に応じて各部門を行き来しながらマルチに稼働しています。
契約社員や新入社員の教育も担当していると伺いました。
甲斐:マルチに診断業務をこなせることと、プログラマー経験での技術や知識を活かして、現場に入りながら社員の皆さんの業務に関する質疑応答の対応をしています。個別の案件内容や細やかな疑問点などを聞き受けながら、業務の習熟度を高めたり課題解決を後押しすることも担当しています。
実際の質疑応答で意識しているポイントはありますか?
甲斐:診断業務に慣れていない社員さんには、難しい言葉を使わない点を意識していますね。専門用語や横文字をいきなり使ってしまうと、苦手意識を持ってしまうことがあります。できるだけ平易な言葉を使いながら、少しずつ用語に慣れてもらえるようにしています。
クラフでのセキュリティ診断は、本来は技術が高く経験豊富なエンジニアでなければ対応できなかった仕事を、全くの未経験者でも対応できるように徹底的な仕組み化・標準化が施されていますが、業務に取り組む際にどうしても「判断」が求められる部分は存在します。技術的なものや知識・経験にもとづくものと様々ですが、とくに入社間もない社員さんは悩んでしまいがちなので、ヒアリングをしながらいっしょに課題を解決していきます。現在はリモートで業務をおこなう社員も多いので、ビデオ会議ツールを使って画面共有をしながら手厚くサポートできるようにしています。
ご自身の業務について伺いたいのですが、Web脆弱性セキュリティ診断やスマホアプリ診断の業務を習得するにあたって、苦労した点はありますか?
甲斐:元々プログラマーとして広い範囲・工程での開発業務をしていたこともあって、習得での苦労はそれほど感じませんでした。一方で業務の品質やスピードの部分はとても意識しました。質の高い仕事ができることをしっかり見せなければいけない。教える側の立場として、自分のレベルが会社の基準になると考えていたので、その部分にはプレッシャーを感じていました。
やはり基準となる人のスキルやレベルが、組織全体の基準点となります。会社や業界市場から求められる質に沿うよう、社員の目線を上げ底上げを図るには、自分自身の力量も高めていかねばなりません。視座が高まることで、社員の向上心や探究心を深めるきっかけとなれるよう、自分のレベルをどんどん上げていきたいです。
さて、現在はプレイヤーとして診断業務に励んでいますが、クラフでは今後1000人雇用を目指すと公言しています。この目標に向けて甲斐さんが取り組みたいことや意気込みを聞かせてください。
甲斐:クラフのセキュリティ診断業務は標準化され、IT未経験の人でも仕事ができるよう仕組み化されています。まずは、今の業務に対してメンターのような立場として成長を支援していきたいですね。社員さんに寄り添いながら教育できるようにしていきたいです。
それから長期的な目線ではセキュリティ診断以外の事業を開発して、業務の種類を増やしていくことに貢献したいと思っています。1000人雇用を目指すとなると、セキュリティ診断だけでは採用できる人材の属性やキャラクターが限られてしまいます。新たに、業務の種類が増えていけば、それだけ採用できる人材の幅が広がっていきます。その先に、1000人雇用の達成があるはずです。
短期的には教育、長期的には新事業の開発部分。このニつを目標に貢献していきたいです。
1000人雇用を目標に掲げるクラフですが、入社後に社員が活躍するための環境づくりは不可欠です。クラフでは業務の標準化により未経験でも働ける環境が整っています。それに加えて、甲斐さんのように現場で教育に携わる存在が細かくフォローをすることで、業務の習熟度をさらに高めています。
また「会社のレベルを上げるために、自分のレベルを上げていく」という言葉からは、プレイヤーとしての誇りと、社員の成長を願う想いが込められています。組織全体の目線を上げるための「道しるべ」となる甲斐さんのような存在は、企業にとって実に頼もしいものです。
※ 取材時点(2023年02月14日)の情報で作成しています
これまでのキャリアをプログラマーとして過ごしてきた甲斐さん。クラフに入社後はその経験を活かしながら各種セキュリティ診断の業務を習得し、現在は新しく加わる社員の皆さんが高い技術や知識・経験がなくとも情報セキュリティの仕事に従事できるようにする教育担当としての役割を担っています。
今回のインタビューでは、これまでの業務内容や社員教育に携わる上で重視している点などを伺いました。