オンサイト勤務は最速で成長できるから、待遇も最速で高くなる
まずはこれまでのキャリアから教えてください
佐内:新卒でSES(システム・エンジニアリング・サービス)のプログラマーとして、保険業界や企業向けのシステム構築を担当しました。その後品質管理に興味を持ち、SHIFTに入社。2019年5月からはSHIFT SECURITYに籍を移し、現在は大手金融機関の顧客窓口や、オンサイトチームの管理を任されています。
基本的な質問になりますが、オンサイトとはどのような勤務形態なのでしょうか
佐内:オンサイトとは、お客様のオフィスやデータセンターに直接出勤して、その環境で業務を行う形態です。SHIFT SECURITYであれば、その場で診断業務を行います。
在宅勤務やオフィス勤務のように同じ会社の社員と働くのではなく、お客様やビジネスパートナーに囲まれて業務を行うのが特徴です。
なぜオンサイトに需要が生まれるのでしょうか
佐内:たとえば、私が現在携わる金融機関であれば、そもそも外部での使用を想定していない社内用のシステムや、インターネットバンキングのセキュリティシステムなどの診断を任されます。
こうしたシステムは外部からのアクセスをオープンにすると、セキュリティ上のデメリットが多くなります。オンサイト勤務で自社のオフィスやデータセンターで作業をしてもらえば、リスクを軽減でき、より堅牢な体制を構築できます。
コロナ禍では外部からアクセスするテストや診断がある程度許容されていましたが、コロナ規制が緩和される中でオンサイトのニーズは増えています。
実際にオンサイトではどのくらいの期間、企業に出向いて業務を行うのですか
佐内:期間が短い案件であれば一週間程度。長い案件であれば一ヶ月程度が目安です。品質管理を実施するテスト業務であれば年単位など長期でのプロジェクトになりますが、診断業務では比較的短期間で、次々に新しい案件に携わっていくのが一般的です。
短いスパンで案件が変わると、大変な面もあるのでは?
佐内:お客様によって案件の種類や職場の雰囲気も違うので、環境の変化に対応する能力は求められますね。実際にお客様に見られながら業務に携わるので、言葉遣いや服装といったビジネスマナーにも気を遣っています。それから、その場で専門的な質問を受ける機会もあるため、プロフェッショナルとしてしっかり受け答えができるよう知識を身に付けておく必要があります。
とはいえ、こうした要素は成長するうえではメリットにもなります。自分のコンフォートゾーンから常に飛び出して業務に携わるので、自然と成長速度が速くなっていきます。たとえば、「相手に対して専門的な内容をどう噛み砕いて伝えるのか」「ビジネスパーソンとしての振る舞いは何が求めらえるのか」など、絶えず学ぼうとする姿勢が必要です。在宅勤務やオフィス勤務とは違った刺激が得られるという意味では、『オンサイト勤務は最速で成長できる』と言えるのではないでしょうか。
人が成長するのは環境が変わるタイミングと言われますが、短期間で次の案件に携わるオンサイトはまさにそうした勤務形態に映ります。待遇の面で何か違いはありますか?
佐内:オンサイトは求められるレベルが高いため、そもそも携われる社員が限られてきます。また、先述したように成長速度が速いためスキルもどんどんと伸びていく。結果として、自然と待遇面も上がっていくように感じています。「最速で成長できるから、待遇も最速で高くなる」という好循環が生まれるのではないでしょうか。
それから、オンサイトを導入している企業はそれだけプロジェクトの重要度や予算感も大きくなります。セキュリティに求められるハードルが高くなるため、これまでは携われなかったようなプロジェクトを経験できるのもオンサイト勤務のメリットです。
では最後に、オンサイトに携わるにはどのような姿勢が求められますか
佐内:「お客様のために」というマインドセットは不可欠な要素です。実際に先方のオフィスやデータセンターに足を運ぶからこそ、「この企業のためになりたい」「助けになりたい」という姿勢は強く求められます。
経験則ですが、こうした姿勢で業務に携わっていると、お客様も手助けをしてくださいます。やはり人と人の関係なので、頑張っている人には手を貸したくなる。お客様からも学び、互いに成長している機会として捉える姿勢は、大切な要素ですね。
コロナ禍の規制が緩和されるにつれ、対面で業務をおこなうオンサイト勤務の需要は増えています。とくに近年は社会全体が企業のセキュリティ意識に強い関心を示しており、堅牢なセキュリティ構築は企業にとっての責務となってきました。
一方で働く側に目線を移すと、オンサイト勤務は求められるスキルが高く、ビジネスパーソンとして要求される能力も多岐にわたります。とはいえ、こうした環境での業務はスキルアップを図るには絶好の機会。「オンサイト勤務は最速で成長できる」という佐内さんの言葉にも深く首肯でき、キャリアアップや自己実現を達成するうえでチャレンジする価値がある業務形態といえそうです。
※ 取材時点(2023年08月21日)の情報で作成しています
お客様のオフィスや、データセンターに直接出向いて業務に取り組むオンサイト勤務。業務内容や待遇、働く側にとってのメリットなど気になる項目は多岐にわたります。
そこで今回は、SHIFT SECURITYでオンサイト勤務に携わる佐内さんにお話を伺います。「オンサイト勤務は最速で成長できる」と語る佐内さん。その言葉の意味はどこにあるのでしょうか。