自分が一歩踏み出せば、チャンスはすぐそこにある
まずは現在のお仕事内容から聞かせてください。
黒木:現在は診断事業部の部長補佐として働いています。
セキュリティ診断を扱う部署は2つに分かれていて、1つはチームで脆弱性診断の仕事を推進していく「診断推進部」。
もう1つが、一人で診断業務に取り組む「診断事業部」です。私が所属する診断事業部では、一人で生産性を高めていく、追及していくプロジェクトが進行しており、業務もWeb診断だけではなく、アプリやプラットフォーム、クラウドといった専門性が高い業務を担います。
ただ、実情としては診断事業部を担当するのみならず、診断推進部のマネジメントも担っています。
前回のインタビュー時は入社して3~4ヶ月後には新人研修を任され、苦労されたと伺いました。ただ、見方を変えると、機会がご自身のキャリアを大きく成長させたとも受け取れるのですが、いかがですか?
黒木:おっしゃる通りで、言葉を選ばずに言えば身の丈以上のポジションを任され、自分でも悩みながら仕事をしていました。ただ、振り返ると「無理です」と断ったことは一度もなく、トライアンドエラーを繰り返しながら取り組んできた結果が、今のキャリアを創ってきたと思います。
クラフに入社した6年前は未経験からテスターとして採用され、本当に右も左も分からない状態でした。そこから診断の仕組化や教育を任され、現在はマネジメントを担当しています。手前味噌ですが、未経験でも大きく成長できる、誰でも勉強を怠らず仕事をしていけば成長できるという部分は、自分のキャリアで体現してきたと思っています。
以前と比べて、会社が変わった部分はどこでしょうか?
黒木:契約社員の方にも上を目指してほしいというメッセージを、会社が積極的に送るようになった印象を持っています。「頑張ればキャリアアップできる」「チャレンジできる環境にある」という事実を、よりオープンに打ち出している。
自分が一歩踏み出せば、チャンスはすぐそこにあるというメッセージを、会社からは感じます。給与テーブルが変化したのも、その一例ではないでしょうか。
仕事のマネジメントの部分で、意識していることはありますか?
黒木:これまでは標準化された業務に取り組んでもらうのを優先していました。しっかりコツコツと丁寧に取り組んでもらう、そういった社員をマネジメントするといった意識でした。
それがこの1年半で変わってきて、現在は「リーダーとは」を考えるようになりました。会社が必要とするような人物像を自分でイメージしながら、自分の中で言語化し社員にどう伝えるかを意識しています。会社が掲げる理念や方向性を自分で噛み砕いて、社員に伝えるようにしています。
より会社や組織を意識した上でマネジメントに取り組んでいるイメージですか?
黒木:そうですね。経営陣が要求することを、彼ら(マネジメントする社員)ができるように橋渡しをしている、翻訳しているというスタンスです。これまでは自分目線だったマネジメントを、組織としてどんな社員に成長してほしいのか、より意識するようにしています。
恥ずかしながら、入社して最初の3~4年は会社の利益の仕組みを理解していませんでした。その利益構造を知ってからは、ただ業務をスムーズに回すだけでなく、エンジニアの価値を再度シビアな目線で見極め、最大化してあげる必要があると気付きました。組織としてのベースを上げていかないと、利益は生まれていかないなと。
では最後に、これからやってみたいことはありますか?
黒木:はっきりと具体的にイメージできているわけではないですが、人を束ねる立場になってから、大変そうに仕事をしている、やや負荷がかかっている社員が目に付くようになりました。そういった社員が働きやすい環境を築いていきたいと思っています。
ただ、自分が直接かかわれる人数や時間には限りがあるので、自分がかかわる層の社員にケアする重要性をどんどん伝えて、下へ下へと広げていきたい。上の層だけが働きやすい環境が生まれてしまっては、組織は膠着してしまいます。よりチームとして一枚岩になっていくためにも、しっかり気を配っていきたいです。
最初のインタビュー時に比べて、大きな成長を感じているという黒木さん。今では部署を束ねる立場ですが、そんな彼も入社当初は未経験のテスターからスタートしています。
インタビューにもあったように「未経験でも大きく成長できる、誰でも勉強を怠らず仕事をしていけば成長できるという」言葉は、クラフで働く社員にとって、大きな励みとなるはずです。
※ 取材時点(2024年04月22日)の情報で作成しています
クラフへ入社し6年目を迎える黒木さん。前回のインタビューから1年半が経ち、立ち位置や考え方にも変化が生まれてきたといいます。
黒木さんのクラフでの歩みを振り返りながら、現在の取り組みについてお話を伺いました。